原発ニュースその2
2011.03.29 22:24|原発|
何だか、毎日毎日「え?」って思うニュースが入ってきますが、
日本は大丈夫だろうか?
原発、放射能問題関係のニュースで
「人体にすぐには影響はないって言ってるから大丈夫」
なんて思ってる人がいたら本当に恐ろしいなと思うわ。
ある意味、洗脳だもんね。
「この状況は危険なんじゃないの?」
って思ってる人の方が正常なんじゃないかと。。。
原発ニュースその1は、前回の転載日記ということで、
今日も某先生から原発についてのメールが来てたので
リンク等の転載します。
正直私も全部見れてないけど・・・
私も正直、何を信じて何を疑うべきか分かりません。
あくまでも参考程度にお願いします。
でも、身体によくないことだけは間違いないだろうね。
以下転載
******************************************************
1)新しいエネルギーの未来:小林武X田中優
http://www.eco-reso.jp/
2)村田光平:2011年3月25日発出のメッセージ[サイト中程)
http://homepage.mac.com/kurionet/murata.html
3)山内正敏[在スェーデン国立スペース物理研究所]:放射能漏れに対する個人対策
文中の太文字部分は重要。最後のほうに、
気象庁と原子力保安院へのa〜eの5つの提案があげてあります。
http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html
==========================
▼武田邦彦先生のブログ「原発 緊急情報」(頻繁に更新あり)
わかりやすいお話です。 http://takedanet.com/
▽全国水道放射能濃度 http://atmc.jp/water/ *
都内環境放射線量
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/index.html
全国放射濃度
宮城県 http://atmc.jp/miyagi/
福島原発周辺放射濃度(データに欠損あり) http://atmc.jp/fukushima/
* 厚生労働省が3月17日に水道水の放射能基準を変更していました。
「現在の基準に達した」という状態は「過去の基準値の30倍の放射線基準に達した」ということであり、
極めて危険な状態ではないでしょうか。
世界の水道水の放射線基準値:
WHO基準 1ベクレル(Bq/L)
ドイツガス水道協会 0.5ベクレル(Bq/L)
アメリカの法令基準 0.111ベクレル(Bq/L)
●3/17までの日本の基準値
ヨウ素 I-131 10ベクレル(Bq/L)
セシウムCs-137 10ベクレル(Bq/L )
出典:203-204ページ、表9-3参照
http://whqlibdoc.who.int/publications/2004/9241546387_jpn.pdf
--------------------
食品中の放射能濃度 愛知県衛生研究所 2006/04/28
http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/4f/chernobyl.html
食品中の放射能濃度の暫定限度は、日本の国民一人一日当たりの
輸入食品の摂取量を考慮した上で、放射線防護の国際専門機関である
国際放射線防護委員会(ICRP)の1990年勧告
「公衆の被ばく線量限度は1年間に1ミリシーベルト」
も十分に下回る量として設定されています。
●3/17以降・現在の日本の暫定基準値
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf
・ヨウ素(I-131)131 300ベクレル(Bq/L)
飲料水 300 Bq/kg
牛乳・乳製品 300 Bq/kg
野菜類 (根菜、芋類を除く。 ) 2,000 Bq/kg
・セシウム(Cs-137)137 200ベクレル(Bq/L)
飲料水 200 Bq/kg
牛乳・乳製品 200 Bq/kg
野菜類 500 Bq/kg
穀類 500 Bq/kg
肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg
※100 Bq/kg を超えるものは、乳児用調製粉乳及び
直接飲用に供する乳に使用しないよう指導すること。
▼fotgazet 緊急号外「津波被害と核汚染」(日本ビジュアルジャーナリスト協会/無料配布)
http://fotgazet.com
▼水島朝穂:見過ごせない軍事介入ーリビア攻撃とドイツ
http://www.asaho.com/jpn/index.html
▼昨夜遅く入ってきたニュース。載せようかどうしようか迷いました。
メディアや政府の危機感のなさとのあまりに大きなギャップ。
目を通してみてください。
Press TVと放射線リスク欧州委員会(ECRR)クリス・バズビー教授のインタヴュー
2011年3月24日付
http://www.presstv.ir/detail/171460.html
日本の当局は、原子炉からの放射線物質漏えいを軽視し、最小限の危険性を市民
に知らせることの重要性を軽視しているが、実際はその反対を行うべきである。
バスビー教授はロンドン在住の放射線リスク欧州委員会(ECRR)の委員である。
彼は今回の日本の原発事故はチェルノブイリのレベルあるいはそれ以上で、東京
が危機にさらされている可能性があると警告した。
Press TV:日本で起こっている原発事故による放射線漏えい状況はどれくらい深
刻ですか?
バスビー教授:この状況は、チェルノブイリ事故に非常に似ています。最初は、
誰もかも大した事故ではないと言い、次に多量の放射線が漏えいしているわけで
はないと言い、そのうち、問題が深刻になるにつれて、立場が後退していきまし
た。
現時点では、おそらくチェルノブイリに非常に近づいていると感じています。コ
ミュニケが多く出されていますが、私は信じていませんし、事実に基づく情報が
十分に提供されているとも思いません。私は膨大な量の放射能がすでに原発から
放出されたと推定しています。
たとえば、昨夜のIAEAのウェブサイト情報によれば、汚染は原発から58キロ範囲
にまで広がっているという。このレベルはチェルノブイリの立ち入り禁止区域の
レベルの2倍になります。チェルノブイリの立ち入り禁止区域は30キロだった。既
にこのレベルで大きな事故になっているわけです。
Press TV:あなたはコミュニケを信じていないとおっしゃいますが、なぜ、日本
のメディアは間違った情報を報道し、IAEAからこれについての詳細な情報が出て
こないのですか。
バスビー教授:IAEAは何が実際に起こっているのか知らないのだと思います。彼
らは日本側当局が言う事を聞いているだけなのでしょう。原子炉内の放射線レベ
ルが余りにも高いので、そこに近づくことはできません。近づけば死ぬだけです
。というわけで、原子炉で何がおこっているのか誰も知ることができないのです
。それが問題なのです。
そして、制御室にある原子炉で何が起こっているかを測定する計器類がすべて破
壊されています。これでは、何が起こっているかを知る方法はありません。彼ら
は必死に燃料棒と原子炉そのものを冷やす水を注ごうとしています。ということ
は原子炉内部には水は入れられないということなのでしょう。
これらは、IAEAが公表している濃度です。これは、信じるとか、信じないとかの
問題ではありません。それは入手可能な事実に基づいて、何が起こったかを推測
することです。入手可能な事実は2つです。第一に原発からかなりの距離の場所
でも放射線レベルが非常に高いことです。第二に原発から少なくとも50キロ以内
の地点で地上の汚染レベルが非常に高いということです。
Press TV:あなたは、この事故がチェルノブイリと同じ、あるいはほぼ同じ位に
大事件だとおっしゃっているわけですが、現時点で、これ以上、事態を悪化させ
ないために彼らに何ができると思いますか?
バスビー教授:何も思いつきません。燃料は原子炉圧力容器内部で溶融したよう
です。少なくとも3つないしそれ以上の圧力容器の底部に溶融燃料が溜まってい
ると思われます。これが第一の問題でしょう。
そして、溜まった溶解燃料に水を注いで冷やすことはできません。分離されてい
る燃料棒は、水を循環させることにより冷やすことができますが、熱い大きな金
属塊を冷やすことはできません。もう一つの問題は、原子炉1、2と3の使用済み燃
料が爆発して、周辺地域の空気中に放出されたと推測されますし、おそらく海に
も放出され、海水も汚染されていると推測されますが、手の打ちようはありませ
ん。
これまで、だれもこのような事故を見たことがありません。ですから、何ができ
るかを知ることは非常に難しいのです。私には解決策はありません、ただ祈るの
みです。
Press TV:第3原子炉から黒煙が出たとか、また別の場所から白煙が出ていると
いう報道がありますが。煙の色の違いは何を意味するのですか?
バスビー教授:私にできるのは推測だけ。我々が知っていることは黒い煙と白い
煙が出ているということだけ。それについて私が言えることは、どちらの煙も強
い放射性がある、これは疑いの余地がありません。さらにこの煙には非常に熱い
放射線微粒子が含まれており、光を反映していること、海方面あるいは風向き次
第で何処にでも飛んでいくだろうと感じています。
現在、約5日間、放射線リスク欧州委員会では、第一と第三原子炉の爆発から出て
海に行き、最後に東京に戻ってきた空気の流れをモデリングしています。我々は
観察したのは、気流が一旦外に出て東京上空を大きな輪を描き、それから日本を
北上するということでした。
気流が逆転する前に沖縄を囲んだ。その地域では放射線量が突然高くなったので
、そこの発電所で融解事故があったのかと考えた程だった。
ウランやトリチウムやヨウ素はもちろん、その他の放射線物質は本州を汚染して
おり、今や原発から遠距離に住む住民の健康に重大な影響を与えるものと思われ
る。
Press TV:日本では原発から20キロ以内に住む人々に避難命令が出されましたが
、あなたが日本国内にいて意思決定の立場にあったらもっと広い地域の住民に避
難勧告しますか?
バスビー教授:ええ、最初からそうします。実際、私たちは100キロ以上にしたら
よいというアドバイスを欧州委員会のウエブサイトなどでしました。今や彼らは
東京の住民を避難させることを考えなければいけないと思います。彼らはどこに
避難させるという問題は悪夢です。
東京自体はヨウ素だけでなく種々の放射性成分のリスクにさらされています。そ
の中には検出することが容易でないものもあります。トリチウムは、あらゆる場
所にまき散らされ、遺伝的欠陥、ガンや様々な病気を発生させる可能性がありま
す。
原子力産業はまだ使えるとか、原子力発電所の建設を続けようと説得しようと、
あるいはウランの株価を下げさせないなどのために議論することは犯罪だと思う
。人々はこの結果として死ぬことになる。彼らはできるだけ早くそこの人々を脱
出させる必要がある。
Press TV:あなたは人々が死ぬと言っていますが、日本政府は、環境中により高
い放射線レベルを認めたが、さして重要なことではないとか、人が通常のX線で浴
びる程度の放射線量とか、それほど重要でないとか言っています。これについて
、あなたのご意見は?
バズビー教授:犯罪と言って良いほど無責任です。チェルノブイリ事故の後、ガ
ンや他の病気の発生率が増加されています。例えば、2004年にスウェーデンで行
われた研究では、チェルノブイリ事故で汚染されたスウェーデン北部の地域では
住民のガン発症率は11%増えた。将来のことを考慮しなくても、汚染地域での
ガンの発生率がこの数字の2倍以上になる可能性さえあります。
問題は、これらの声明が出てくる根拠となっているリスクモデルは、時代遅れで
正しくないということです。放射線防護国際委員会(ICPR)の事務局長は、このリ
スクモデルは、最大900倍エラーであると認めています。
そこで、われわれは様々な研究からこのモデルが間違って設定されており、日本
の今回の被曝には有効でないことを知っています。人々はリスクモデルで予想さ
れたよりもはるかに高い割合でガンに罹患する可能性がありますから、避難させ
る必要があります。
Press TV:ヨウ素が人々を放射線の影響から保護するという報道がありますが、
本当に役に立ちますか、日本人はヨウ素を服用したりする必要がありますか?
バズビー教授:ありますね。人々は安定したヨウ素を服用すれば、甲状腺が放射
線ヨードの吸収をブロックして、甲状腺ガンを増加させる効果の多くを軽減しま
す。
チェルノブイリ事故の後、甲状腺ガンが大きく増加し、これは放射線ヨウ素が原
因だとされています。あなたが通常のヨウ素を十分にとっていれば甲状腺ガンに
はならなくて済みます。しかし、これは甲状腺ガンだけに限定されますし、甲状
腺ガンの発生は稀です。
放射線放出の結果として起こる癌には、乳癌、白血病を含んだありとあらゆるガ
ンがありますし、他の病気や先天性奇形や不妊の問題がチェルノブイリ事故の影
響を受けた旧ソ連領土の全土で見られました。
Press TV:食物についてはどうでしょう? 放射線が検出された野菜や海産物に
ついてのニュースが報道されています。米国はこの地域からの輸入を禁止してい
ますし、EUもまた、コントロールしようとしています。
バスビー教授:私がこれから言う事は命を救いますし非常に重要です。人々は、
安定ヨウ素の錠剤を服用し、子供たちに与えること。第二に、水は危機発生以前
に詰めた瓶詰の水を飲むこと、あるいは南部から純粋な水を持ってくること。ミ
ルクは決して飲まない事。新鮮野菜や生鮮魚介類は食べないこと。缶詰食品だけ
を食べてください。
この危機が続く限り、これらの行動が多くの生命を救います。
Press TV:最悪のシナリオは?
バスビー教授:最悪のシナリオは爆発が起こること、色んな物質が一緒になり強
制的に爆発を引き起こすことです。
他の科学者は必ずしも同意しないかもしれませんが、私は可能だと考えています
。1957年ソ連クイシトゥイムのマヤーク原発が爆発しました。使用済み燃料が爆
発し、同じ状況が起こりました。燃料タンクの水が沸騰してなくなり、燃料棒は
融解して塊になり爆発しました。1000平方マイルの土地が汚染されました。この
土地は、以来ずっと現在まで、放射能があります。これと同じ事が万一起これば
、噴出した物質は、いたる所に散らばるでしょう。われわれは既に物質の一部は
米国に達したのではないかと疑っています。
最善のシナリオは、溶けて、地中に消散し、爆発なしというものです。ですが、
それは放射線物質で非常に汚染されることを意味します。そして彼らはその上に
砂、スレート等を積み上げ、それを約100キロ程離れたどこかに移し、塀で囲まな
ければなりません。
しかし、問題は日本の当局が放射線レベルが低いと言っていることと、人々が30
キロゾーンの外に住むことができると言っていることです。彼らは、原子力発電
所を建設し続け、ウランを採掘し続け、沢山のお金を儲けたいのだと思います。
これは、犯罪と言っても良いほど無責任です。
日本は大丈夫だろうか?
原発、放射能問題関係のニュースで
「人体にすぐには影響はないって言ってるから大丈夫」
なんて思ってる人がいたら本当に恐ろしいなと思うわ。
ある意味、洗脳だもんね。
「この状況は危険なんじゃないの?」
って思ってる人の方が正常なんじゃないかと。。。
原発ニュースその1は、前回の転載日記ということで、
今日も某先生から原発についてのメールが来てたので
リンク等の転載します。
正直私も全部見れてないけど・・・
私も正直、何を信じて何を疑うべきか分かりません。
あくまでも参考程度にお願いします。
でも、身体によくないことだけは間違いないだろうね。
以下転載
******************************************************
1)新しいエネルギーの未来:小林武X田中優
http://www.eco-reso.jp/
2)村田光平:2011年3月25日発出のメッセージ[サイト中程)
http://homepage.mac.com/kurionet/murata.html
3)山内正敏[在スェーデン国立スペース物理研究所]:放射能漏れに対する個人対策
文中の太文字部分は重要。最後のほうに、
気象庁と原子力保安院へのa〜eの5つの提案があげてあります。
http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html
==========================
▼武田邦彦先生のブログ「原発 緊急情報」(頻繁に更新あり)
わかりやすいお話です。 http://takedanet.com/
▽全国水道放射能濃度 http://atmc.jp/water/ *
都内環境放射線量
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/index.html
全国放射濃度
宮城県 http://atmc.jp/miyagi/
福島原発周辺放射濃度(データに欠損あり) http://atmc.jp/fukushima/
* 厚生労働省が3月17日に水道水の放射能基準を変更していました。
「現在の基準に達した」という状態は「過去の基準値の30倍の放射線基準に達した」ということであり、
極めて危険な状態ではないでしょうか。
世界の水道水の放射線基準値:
WHO基準 1ベクレル(Bq/L)
ドイツガス水道協会 0.5ベクレル(Bq/L)
アメリカの法令基準 0.111ベクレル(Bq/L)
●3/17までの日本の基準値
ヨウ素 I-131 10ベクレル(Bq/L)
セシウムCs-137 10ベクレル(Bq/L )
出典:203-204ページ、表9-3参照
http://whqlibdoc.who.int/publications/2004/9241546387_jpn.pdf
--------------------
食品中の放射能濃度 愛知県衛生研究所 2006/04/28
http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/4f/chernobyl.html
食品中の放射能濃度の暫定限度は、日本の国民一人一日当たりの
輸入食品の摂取量を考慮した上で、放射線防護の国際専門機関である
国際放射線防護委員会(ICRP)の1990年勧告
「公衆の被ばく線量限度は1年間に1ミリシーベルト」
も十分に下回る量として設定されています。
●3/17以降・現在の日本の暫定基準値
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf
・ヨウ素(I-131)131 300ベクレル(Bq/L)
飲料水 300 Bq/kg
牛乳・乳製品 300 Bq/kg
野菜類 (根菜、芋類を除く。 ) 2,000 Bq/kg
・セシウム(Cs-137)137 200ベクレル(Bq/L)
飲料水 200 Bq/kg
牛乳・乳製品 200 Bq/kg
野菜類 500 Bq/kg
穀類 500 Bq/kg
肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg
※100 Bq/kg を超えるものは、乳児用調製粉乳及び
直接飲用に供する乳に使用しないよう指導すること。
▼fotgazet 緊急号外「津波被害と核汚染」(日本ビジュアルジャーナリスト協会/無料配布)
http://fotgazet.com
▼水島朝穂:見過ごせない軍事介入ーリビア攻撃とドイツ
http://www.asaho.com/jpn/index.html
▼昨夜遅く入ってきたニュース。載せようかどうしようか迷いました。
メディアや政府の危機感のなさとのあまりに大きなギャップ。
目を通してみてください。
Press TVと放射線リスク欧州委員会(ECRR)クリス・バズビー教授のインタヴュー
2011年3月24日付
http://www.presstv.ir/detail/171460.html
日本の当局は、原子炉からの放射線物質漏えいを軽視し、最小限の危険性を市民
に知らせることの重要性を軽視しているが、実際はその反対を行うべきである。
バスビー教授はロンドン在住の放射線リスク欧州委員会(ECRR)の委員である。
彼は今回の日本の原発事故はチェルノブイリのレベルあるいはそれ以上で、東京
が危機にさらされている可能性があると警告した。
Press TV:日本で起こっている原発事故による放射線漏えい状況はどれくらい深
刻ですか?
バスビー教授:この状況は、チェルノブイリ事故に非常に似ています。最初は、
誰もかも大した事故ではないと言い、次に多量の放射線が漏えいしているわけで
はないと言い、そのうち、問題が深刻になるにつれて、立場が後退していきまし
た。
現時点では、おそらくチェルノブイリに非常に近づいていると感じています。コ
ミュニケが多く出されていますが、私は信じていませんし、事実に基づく情報が
十分に提供されているとも思いません。私は膨大な量の放射能がすでに原発から
放出されたと推定しています。
たとえば、昨夜のIAEAのウェブサイト情報によれば、汚染は原発から58キロ範囲
にまで広がっているという。このレベルはチェルノブイリの立ち入り禁止区域の
レベルの2倍になります。チェルノブイリの立ち入り禁止区域は30キロだった。既
にこのレベルで大きな事故になっているわけです。
Press TV:あなたはコミュニケを信じていないとおっしゃいますが、なぜ、日本
のメディアは間違った情報を報道し、IAEAからこれについての詳細な情報が出て
こないのですか。
バスビー教授:IAEAは何が実際に起こっているのか知らないのだと思います。彼
らは日本側当局が言う事を聞いているだけなのでしょう。原子炉内の放射線レベ
ルが余りにも高いので、そこに近づくことはできません。近づけば死ぬだけです
。というわけで、原子炉で何がおこっているのか誰も知ることができないのです
。それが問題なのです。
そして、制御室にある原子炉で何が起こっているかを測定する計器類がすべて破
壊されています。これでは、何が起こっているかを知る方法はありません。彼ら
は必死に燃料棒と原子炉そのものを冷やす水を注ごうとしています。ということ
は原子炉内部には水は入れられないということなのでしょう。
これらは、IAEAが公表している濃度です。これは、信じるとか、信じないとかの
問題ではありません。それは入手可能な事実に基づいて、何が起こったかを推測
することです。入手可能な事実は2つです。第一に原発からかなりの距離の場所
でも放射線レベルが非常に高いことです。第二に原発から少なくとも50キロ以内
の地点で地上の汚染レベルが非常に高いということです。
Press TV:あなたは、この事故がチェルノブイリと同じ、あるいはほぼ同じ位に
大事件だとおっしゃっているわけですが、現時点で、これ以上、事態を悪化させ
ないために彼らに何ができると思いますか?
バスビー教授:何も思いつきません。燃料は原子炉圧力容器内部で溶融したよう
です。少なくとも3つないしそれ以上の圧力容器の底部に溶融燃料が溜まってい
ると思われます。これが第一の問題でしょう。
そして、溜まった溶解燃料に水を注いで冷やすことはできません。分離されてい
る燃料棒は、水を循環させることにより冷やすことができますが、熱い大きな金
属塊を冷やすことはできません。もう一つの問題は、原子炉1、2と3の使用済み燃
料が爆発して、周辺地域の空気中に放出されたと推測されますし、おそらく海に
も放出され、海水も汚染されていると推測されますが、手の打ちようはありませ
ん。
これまで、だれもこのような事故を見たことがありません。ですから、何ができ
るかを知ることは非常に難しいのです。私には解決策はありません、ただ祈るの
みです。
Press TV:第3原子炉から黒煙が出たとか、また別の場所から白煙が出ていると
いう報道がありますが。煙の色の違いは何を意味するのですか?
バスビー教授:私にできるのは推測だけ。我々が知っていることは黒い煙と白い
煙が出ているということだけ。それについて私が言えることは、どちらの煙も強
い放射性がある、これは疑いの余地がありません。さらにこの煙には非常に熱い
放射線微粒子が含まれており、光を反映していること、海方面あるいは風向き次
第で何処にでも飛んでいくだろうと感じています。
現在、約5日間、放射線リスク欧州委員会では、第一と第三原子炉の爆発から出て
海に行き、最後に東京に戻ってきた空気の流れをモデリングしています。我々は
観察したのは、気流が一旦外に出て東京上空を大きな輪を描き、それから日本を
北上するということでした。
気流が逆転する前に沖縄を囲んだ。その地域では放射線量が突然高くなったので
、そこの発電所で融解事故があったのかと考えた程だった。
ウランやトリチウムやヨウ素はもちろん、その他の放射線物質は本州を汚染して
おり、今や原発から遠距離に住む住民の健康に重大な影響を与えるものと思われ
る。
Press TV:日本では原発から20キロ以内に住む人々に避難命令が出されましたが
、あなたが日本国内にいて意思決定の立場にあったらもっと広い地域の住民に避
難勧告しますか?
バスビー教授:ええ、最初からそうします。実際、私たちは100キロ以上にしたら
よいというアドバイスを欧州委員会のウエブサイトなどでしました。今や彼らは
東京の住民を避難させることを考えなければいけないと思います。彼らはどこに
避難させるという問題は悪夢です。
東京自体はヨウ素だけでなく種々の放射性成分のリスクにさらされています。そ
の中には検出することが容易でないものもあります。トリチウムは、あらゆる場
所にまき散らされ、遺伝的欠陥、ガンや様々な病気を発生させる可能性がありま
す。
原子力産業はまだ使えるとか、原子力発電所の建設を続けようと説得しようと、
あるいはウランの株価を下げさせないなどのために議論することは犯罪だと思う
。人々はこの結果として死ぬことになる。彼らはできるだけ早くそこの人々を脱
出させる必要がある。
Press TV:あなたは人々が死ぬと言っていますが、日本政府は、環境中により高
い放射線レベルを認めたが、さして重要なことではないとか、人が通常のX線で浴
びる程度の放射線量とか、それほど重要でないとか言っています。これについて
、あなたのご意見は?
バズビー教授:犯罪と言って良いほど無責任です。チェルノブイリ事故の後、ガ
ンや他の病気の発生率が増加されています。例えば、2004年にスウェーデンで行
われた研究では、チェルノブイリ事故で汚染されたスウェーデン北部の地域では
住民のガン発症率は11%増えた。将来のことを考慮しなくても、汚染地域での
ガンの発生率がこの数字の2倍以上になる可能性さえあります。
問題は、これらの声明が出てくる根拠となっているリスクモデルは、時代遅れで
正しくないということです。放射線防護国際委員会(ICPR)の事務局長は、このリ
スクモデルは、最大900倍エラーであると認めています。
そこで、われわれは様々な研究からこのモデルが間違って設定されており、日本
の今回の被曝には有効でないことを知っています。人々はリスクモデルで予想さ
れたよりもはるかに高い割合でガンに罹患する可能性がありますから、避難させ
る必要があります。
Press TV:ヨウ素が人々を放射線の影響から保護するという報道がありますが、
本当に役に立ちますか、日本人はヨウ素を服用したりする必要がありますか?
バズビー教授:ありますね。人々は安定したヨウ素を服用すれば、甲状腺が放射
線ヨードの吸収をブロックして、甲状腺ガンを増加させる効果の多くを軽減しま
す。
チェルノブイリ事故の後、甲状腺ガンが大きく増加し、これは放射線ヨウ素が原
因だとされています。あなたが通常のヨウ素を十分にとっていれば甲状腺ガンに
はならなくて済みます。しかし、これは甲状腺ガンだけに限定されますし、甲状
腺ガンの発生は稀です。
放射線放出の結果として起こる癌には、乳癌、白血病を含んだありとあらゆるガ
ンがありますし、他の病気や先天性奇形や不妊の問題がチェルノブイリ事故の影
響を受けた旧ソ連領土の全土で見られました。
Press TV:食物についてはどうでしょう? 放射線が検出された野菜や海産物に
ついてのニュースが報道されています。米国はこの地域からの輸入を禁止してい
ますし、EUもまた、コントロールしようとしています。
バスビー教授:私がこれから言う事は命を救いますし非常に重要です。人々は、
安定ヨウ素の錠剤を服用し、子供たちに与えること。第二に、水は危機発生以前
に詰めた瓶詰の水を飲むこと、あるいは南部から純粋な水を持ってくること。ミ
ルクは決して飲まない事。新鮮野菜や生鮮魚介類は食べないこと。缶詰食品だけ
を食べてください。
この危機が続く限り、これらの行動が多くの生命を救います。
Press TV:最悪のシナリオは?
バスビー教授:最悪のシナリオは爆発が起こること、色んな物質が一緒になり強
制的に爆発を引き起こすことです。
他の科学者は必ずしも同意しないかもしれませんが、私は可能だと考えています
。1957年ソ連クイシトゥイムのマヤーク原発が爆発しました。使用済み燃料が爆
発し、同じ状況が起こりました。燃料タンクの水が沸騰してなくなり、燃料棒は
融解して塊になり爆発しました。1000平方マイルの土地が汚染されました。この
土地は、以来ずっと現在まで、放射能があります。これと同じ事が万一起これば
、噴出した物質は、いたる所に散らばるでしょう。われわれは既に物質の一部は
米国に達したのではないかと疑っています。
最善のシナリオは、溶けて、地中に消散し、爆発なしというものです。ですが、
それは放射線物質で非常に汚染されることを意味します。そして彼らはその上に
砂、スレート等を積み上げ、それを約100キロ程離れたどこかに移し、塀で囲まな
ければなりません。
しかし、問題は日本の当局が放射線レベルが低いと言っていることと、人々が30
キロゾーンの外に住むことができると言っていることです。彼らは、原子力発電
所を建設し続け、ウランを採掘し続け、沢山のお金を儲けたいのだと思います。
これは、犯罪と言っても良いほど無責任です。
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