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アッキー

Author:アッキー
旅と写真、音楽がすき
カメラ片手にいつも
プラプラと旅しています


時々、写真展示もしてます
現在は「インド」の個展を
静岡県島田で開催中。

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http://tabisuruasia.blog.fc2.com/


ほっこり、ゆるく生きてます

☆PEACE☆


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8/14に開催された
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雨の中の叫び

2008.05.01 01:14|チベット
先日の日記のつづき。(長野2)

チベット(日本人)と中国の主張争いみたいになってる。
警察は、チベット側を向いている。
そう、私達がまるで暴れるとでも思っているかのように。

駅前の方に行くと、右翼的な人たちと赤い旗を持つ中国人が
入り混じって、激しい言い合い&混乱。
毎回、この右な方たちは来るのだけど、チベット以外のことも
言ってたりして、ちょっと論点がずれてしまってると感じることも多い。
そして言葉も乱暴なので、「非暴力」を通そうとしてる人にとっては
聞いてていい気分がしない。

ちょうどチベット支援団体と出会ったので合流させてもらう。
この団体は、前にもデモなんかに参加した時の団体で、
在日チベット人も多いし、知ってる顔も多い。
このグループは本当に非暴力を通してるグループだし、
私の中では一番信頼を置いているところ。

そのままゴールの公園を目指す。
トイレ休憩があり、案の定混んでいる。
並んでいると、前の人が「おにぎり」を他の人からもらっていた。
そして、私もズーズしくおにぎりをもらって食べる(笑)
腹ペコだったし、ありがたかった。
チベットを支援している人って、みんな優しいのだ。
誰かがお腹すいてたら、知らない人でも食べ物を与えてくれる。
それって、きっとチベット人がみんなそうだからだと思う。
ここに来てチベットを応援している人たちって、

「チベット人にお世話になった」

と言う人が多い。だから、

「彼らに恩返ししたい」

そう思っている人が多い気がする。
チベットを応援しようと言う人が多い理由の一つは

「チベット人の人柄」

なんだと私は思っている。
もし彼らが本当にむかついたり、うそつきだったり、
どうしようもない人たちだったら、誰も助けたいとは思わないだろう。
チベット人はあったかい人が多い。
だから、みんなそんなチベット人のあったかさに触れて、
自分たちもあったかい人間でいたいと思うのだろう。

ゴールの公園では、私達は隅に追いやられた。
離れたところに人が多くいてそこは多分、聖火がやってくる沿道だろう。
そして左奥は赤い旗がいくつもいくつも見える。
どう見てもやっぱりここは日本じゃありません。
視界に入る公園の3分の2以上が赤い旗だ。

そして私達はその敷地内から動くこともなく、
ただひたすらとチベット人の後に続いてシュプレヒコール。
チベット人のドルマさんの姿を見つけて驚いた。

彼女は、長い長い髪の毛をバッサリ切っていた。
バッサリどころじゃない。
丸坊主になっていたのだ。
そして、FREE TIBETと書かれた頭。
その姿を見て、彼女の心が伺えた。

雨が降り続ける。寒い。
私はレインコートを持ってきていたけど中には厚手のフリースを
着ていたのにもかかわらず寒かった。
ただ、ひたすらシュプレヒコール。
でも誰もその場から離れようとしなかった。

チベットに自由を。
言論の自由を。
教育の自由を。
宗教の自由を。
本物の自由を。
パンチェン・ラマを返せ!
Free Tibet!
U.N.O(*United Nations Organization) (we want justice!)
Long Live(Dalai Lama)
What do we want?(we want Freedom!)
stop killing (in Tibet)
China lies(people die)
Free Tibet! Free Tibet! ・・・

これを雨の中、ひたすら叫び続ける。
4時間くらい。
寒くて、手足が動かなくなってくる。

そして私達の前にいた警察官たちは、ただ立っているだけ。
彼らも雨の中、寒いだろうし、暴動も起こってないから正直、
ヒマなのか、眠そうにしている。
オイオイ。。。
だったら、あっちの赤い旗の方を、どうにかまとめてくれよ・・・

しばらくすると、ワーっと赤い旗が動き出した。
聖火が到着したんだろう。
私達は、そっちに行くことさえもなく、ひたすら声を上げ続けた。

もう聖火もゴールして、赤い旗たちは帰り始めた。
このエリアに閉じ込められたチベットサポーターたち。

代表して牧野さん(以下・マッキー)が本当はわたしたちも
あっち(ゴールの方)に誘導される約束だったと言っていた。
それなのに、警察に約束を破られたと。
日本政府の明らかなこの差別行為を許してはいけないと。
マッキーは涙ながらに訴えていた。
マッキーはいつも、会うと気さくに声をかけてくれる。
「こっちおいで」とか「ご苦労さま」とか。
この人の周りにはいつも多くのチベタンがいる。
そこにはお互いの「大きな信頼」が感じられる。
ダライラマ法王とも信頼関係があるし、何よりチベットのことを
ずっと考えている人だ。おまけに静岡人。
静岡人なマッキーを静岡人なアタシは誇りに思う!!
マッキーがんばれ!!

そして、内モンゴルの人もスピーチをした。
彼の話を聞いて、内モンゴルが、おそらくチベットよりも
悪い状況だということを察した。
文化も居場所も、失ったようだった。
民族浄化なんだろう。聞いてて涙が出てきた。
だから彼はチベットが手遅れになる前に頑張って欲しいと言っていた。
チベットや他の民族が頑張ることによって、彼らにも光がさすのかも知れない。

そして、中国人の男の人もスピーチした。
彼は平和を訴えていた。
現にこういう中国人もいるんだ。
彼みたいに、自分たちの国の行為が間違っていると思っている人はいる。
彼のこの行為は間違いなく中国では逮捕されるだろう。
もしかしたら逮捕どころじゃ済まないかもしれない。
彼の家族だって危険にさらされているかもしれない。
それも覚悟で彼は声をあげている。
彼だって、命がけなんだ。

今まで以上に自分が「平和ボケ」しすぎていたことに気づいていた。
日本にいて、何不自由なく生活して、
海外に行きたいときは旅に出る。
ビザ取るのだって、難しいわけじゃない。
だけど、彼らは違うのだ。
チベット人はパスポートさえも与えられない。
だから彼らは、亡命するしかないのだ。
命がけで。

そしてマスコミがウジャウジャいた。
ちゃんと報道してください。
ここにいる、みんながそう思っているだろう。
これだけ多くのマスコミがいるのだから、
もっともっと、リアルに真実を報道するマスコミがいたっていいはずなのに。
チベット人や、他の民族の人たちのこの心の叫びを、
彼らはどう感じているのだろうか?
彼らには伝わらないのだろうか?

この長野はいつも以上に色んなことを考えさせられた。
正直、日本という国も、もしかしたら操られているのかもしれない。
大きな力に。
そう思わざるを得ない瞬間がたくさんあった。
沢山の思いが、大きな涙が、雨と一緒に流れていく。


雨の中、聖火を見ることもなく私の長野は終わった。

寒さの余り、歩くことさえままならないアタシ達。
自販機を見つけ、缶コーヒー(ホット)を購入。
手を温める。
手が寒さの余り変色していて、緑色になっていた(苦笑)

そして、駅前のそば屋に入る。
温まる。

最後はもう一度、善光寺へみんなで行った。
善光寺に、お礼を言いに。
そして、平和を願って。

PEACE
FREE TIBET!
SAVE TIBET!
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